日本大百科全書(ニッポニカ) 「センリョウ科」の意味・わかりやすい解説
センリョウ科
せんりょうか
[学] Chloranthaceae
双子葉植物、離弁花類。低木または多年草。葉は単葉で対生し、小さな托葉(たくよう)がある。花序は穂状。花は小さく花被(かひ)を欠き、両性または単性。両性花では1本の雄しべまたは下部が合生した3本の雄しべが、雌しべの背面に合着する。単性花の雄花は1本の雄しべから、雌花は1本の雌しべからなる。子房は一室、胚珠(はいしゅ)は1個、子房室上方から下垂する。果実は球形で外果皮は肉質である。
センリョウ科はセンリョウ属、チャラン属など5属約75種があり、東アジアの温帯から熱帯、マダガスカル、太平洋南西部の島々、中南米に分布する。APG分類でもセンリョウ科とされる。
[大森雄治 2018年7月20日]