ゼム氷河(読み)ぜむひょうが(英語表記)Zemu Glacier

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゼム氷河」の意味・わかりやすい解説

ゼム氷河
ぜむひょうが
Zemu Glacier

ネパールインドシッキム州)との国境にある世界第3位の高峰カンチェンジュンガ山(8586メートル)の東側(インド側)に位置する谷氷河。長さ約25キロメートル、末端高度4070メートル。カンチェンジュンガ山から流下する四つの氷河の一つ(他の三つは北側のカンチェンジュンガ氷河、西側のヤルン氷河、南東側のタルン氷河)である。登頂には至らなかったが、1929年と31年のドイツ隊によるカンチェンジュンガ登山のルートとなったことでも名高い。

[小野有五]

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