ソフロニティス(その他表記)Sophronitis

改訂新版 世界大百科事典 「ソフロニティス」の意味・わかりやすい解説

ソフロニティス
Sophronitis

ラン科ソフロニティス属Sophronitisに属する着生ランで,灌木樹上,もしくは多湿地帯の岩にも着生している。ブラジルから6種発見されており,短い偽球茎に1~3枚の革質多肉の葉をつけ,群生する。とくにソフロニティス・コッキネアS.coccinea Reichb.f.は花が大きく鮮紅色であるために,カトレア属,レリア属などとの交配に多用され,すぐれた品種が多数育成されている。それらの属間交配品種には,ソフロカトレア属Sophrocattleya,ソフロレリア属Sophrolealia,ブラソフロニティス属Brassophronitisなどがあり,またエピデンドルム属との間にエピフロニティス属Epiphronitisも作出されている。

 夏は夜間,涼しい所におき,弱光とし,肥培する。冬は最低5~10℃の所におくと,開花する。
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関連語 江尻 光一

百科事典マイペディア 「ソフロニティス」の意味・わかりやすい解説

ソフロニティス

ブラジル原産の着生ランで,約6種ある。草たけ5〜8cm。冬,径2〜4cmの花を1〜4個つけ,花色は赤色系が多い。カトレアやレリアとの交雑親に使われる。冬季17℃以上の温室で,夏季木陰栽培繁殖株分けによる。

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