ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 ソーファー・フロート・システムsofar float system 海水中に存在する音速極小層を利用し,中立ブイを流して追跡しながら,深層の海流を測定する装置。海水中の音速は水温・圧力が高いほど大きい。海洋は深度が増すにつれて水温は下がり,水圧は増加するため,中緯度では約 1000m深に音速極小層ができる。音速極小層の海水とほぼ等しい密度の中立ブイを放流し,一定の時間間隔で音波を発信させ,それを数点で受信することでブイの位置を算出し,海流を推算する。音速極小層は遠くまで音が届くことで利用されており,現在は大西洋では中立ブイを 3000m深付近にまでおろして観測している。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by