ぞかし(読み)ゾカシ

デジタル大辞泉 「ぞかし」の意味・読み・例文・類語

ぞ‐かし

[連語]係助詞「ぞ」+終助詞「かし」》…であるよ。…だぞ。
「にぎはひ豊かなれば、人には頼まるる―」〈徒然・一四一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぞかし」の意味・読み・例文・類語

ぞ‐かし

  1. ( 文末にあって強調を表わす係助詞「ぞ」に、間投助詞一説、終助詞)「かし」が付いたもの ) 自己の考えを強く聞き手に向かって主張し、みずからも確認する気持を表わす。…なのだよ。
    1. [初出の実例]「多くの人殺してける心ぞかし」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
    2. 「ここは常陸の宮ぞかしな」(出典:源氏物語(1001‐14頃)蓬生)

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