たけの浦(読み)たけのうら

日本歴史地名大系 「たけの浦」の解説

たけの浦
たけのうら

中世、与良よら郡内にみえる浦。古代竹敷たけしきが転じたという。応永一一年(一四〇四)一二月二〇日の宗永正書下(与良郷宗家判物写、以下断りのない限り同判物写)に「たけの浦」とみえ、当浦など四ヵ所に「八かいの大もの」(鯨か海豚か)を催促すべきこと、これに応じない者には罪科もあることを通達するよう大山宮内入道に命じた。同一六年「たけのうら」の徳右衛門に親の右衛門四郎の跡目として居屋敷・畠地・下部などが安堵された(同年三月一八日宗貞茂安堵書下)。この右衛門四郎は高尾右衛門四郎ともみえ(応永五年一二月三〇日宗貞茂書下)、高尾氏が居住していた。宗貞茂から「たけの浦、ふねのうり口かい口、山手」を預け置かれた武尾三郎兵衛尉も同氏であろう(年未詳一二月五日宗貞茂預ケ状)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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