タスマニア州(読み)タスマニア(その他表記)Tasmania

翻訳|Tasmania

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タスマニア州」の意味・わかりやすい解説

タスマニア〔州〕
タスマニア
Tasmania

現地ではタズマニア州という。オーストラリアを構成する州の一つ。タスマニア島およびその周辺のファーノー諸島,キング島などから成る。面積,人口とも国内最小の州。州都ホーバート。 1804年に入植した同国で2番目に古い植民地で,25年にニューサウスウェールズから分離して植民地を形成,55年議会政治体制が確立,1901年の連邦結成により州となった。農牧業には羊毛酪農果樹などがあり,特にリンゴの生産は全国の4分の3を占める。産業構造はむしろ鉱業に特化し,鉛,亜鉛,銅,鉄鉱石を産する。山岳的地形と豊かな降水から水力発電森林に恵まれ,精錬,化学,製紙などの資源・エネルギー立地型の工業も発達しているが,国民経済への影響力にやや欠け,人口の相対的流出傾向がみられる。面積6万 7800km2。人口 45万 2847 (1991推計) 。

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