最新 地学事典 「タルク鉱床」の解説
タルクこうしょう
タルク鉱床
talc deposit
滑石鉱床とも。ドロマイトなどの炭酸塩岩,蛇紋岩を交代したタルクの鉱床。前者は大陸縁辺に堆積した珪質炭酸塩岩が広域変成作用,交代作用により形成。多くが先カンブリア時代に形成。鉱体は層状または塊状で,規模が大きく品質も安定。蛇紋岩を交代した鉱床は,小さなレンズ状または脈状で,小規模,鉄の含有量が高い(Fe2O3約5%)。両タイプとも滑石を主とし,緑泥石,角閃石,石英,炭酸塩鉱物を含む。高純度のものは化粧品,鉄分の少ないものは電気絶縁材,陶磁器原料に,白色度の高いものは紙のコーティングや塗料材料に,着色したものは農薬増量剤,塗装剤に利用。世界年産量700万t(2021年)。主生産国はインド,中国。
執筆者:平野 英雄・渡辺 寧
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

