ダイナミックCT(読み)ダイナミックシーティー(その他表記)dynamic CT

デジタル大辞泉 「ダイナミックCT」の意味・読み・例文・類語

ダイナミック‐シーティー【ダイナミックCT】

dynamic computed tomography造影剤を投与し、同じ部位を繰り返し撮影するCT内臓などの経時的な観察に用いられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダイナミックCT」の意味・わかりやすい解説

ダイナミックCT
だいなみっくしーてぃー
dynamic CT

造影剤を用いたCT検査の一手法。「ダイナミック」は動的検査(dynamic study)の意味である。ヨード造影剤を静脈から急速注入した後、造影剤が目的領域に到達するタイミングを見計らって、同じ部位を複数回撮影する。これにより、組織の血行動態を時間的かつ空間的に精密に把握できるようになる。正常組織と血行動態の異なる病変検出に優れており、動脈狭窄(きょうさく)や動脈瘤(りゅう)などの動脈性病変や、肝細胞がんや膵(すい)がんなど腫瘍(しゅよう)の精査に用いられる。撮影のタイミングは臓器の血行動態を考慮して決められており、臓器や目的により異なる。たとえば肝細胞がんの場合、動脈相、門脈相、平衡相の3相を順に撮影することが多い。

[渡邊清高 2019年11月20日]

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