パラグライダー用語辞典 「ダイニーマ」の解説 ダイニーマ ダイニーマは本来はアメリカのDMS社の商品名で、高密度ポリエチレンファイバー(HDPE)が本当の名前のようである。しかし、この商品名がHDPEの代名詞として世界的に使われており、ケプラー以上に一般的になっている。ダイニーマはケプラー(アラミド繊維)と同様、引張り強度が強い。ケプラーに比べ ・紫外線にそれ程弱くない ・折り曲げなどのストレスに強い ・瞬間的な荷重に強い ・熱で溶ける為に端末処理がし易いなどの利点があるが、伸び縮みが大きい事が欠点である。数社がパラグライダーの全てにダイニーマを使用しているが、この伸縮問題から多くのメーカーがケプラーを採用していたり、ダイニーマの使用をアッパーライン(翼に近い方)にとどめ、それ以下はケプラーにするというところが多いようだ。パラグライダーに加わる荷重の80%はA及びBラインで、CはともかくDラインにいたっては殆ど荷重はかかっていない(4本ライザーの場合)。この為、全てにダイニーマラインを使用している機体では、使用頻度が進むとAラインが少し伸び、Dラインはかなり縮み、その差は4cm以上になることさえある。ライズアップが重くなったり、飛行速度が落ちてきた様に感じたら、まずはラインの長さを確認してみよう。 出典 パラグライダー用語辞典について 情報