ダミアンドブーステル(その他表記)Damien de Veuster

改訂新版 世界大百科事典 「ダミアンドブーステル」の意味・わかりやすい解説

ダミアン・ド・ブーステル
Damien de Veuster
生没年:1840-89

癩者への献身的な奉仕で有名なベルギーのカトリック宣教師。本名はJoseph de Veuster。イエズス・マリア聖心修道会に入り,ハワイに渡って1864年司祭になる。73年,志願してモロカイ島の癩病人収容施設におもむき,物心両面にわたって約800人の病人を世話し,84年みずからも感染するや,治療を受けるよりは,病人たちとともに島にとどまる決意をする。修道会内外の誤解中傷戦いながら,死の直前まで奉仕活動を続けた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 稲垣

百科事典マイペディア 「ダミアンドブーステル」の意味・わかりやすい解説

ダミアン・ド・ブーステル

ベルギーのカトリック宣教師。本名Joseph de Veuster。ハワイ諸島伝道,1873年自ら望んでモロカイ島のハンセン病療養所におもむき,病者看護と救霊のために献身,ついに自らも病にたおれた。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android