ダルベルジン・テペ(英語表記)Dal'verzin-Tepe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダルベルジン・テペ」の意味・わかりやすい解説

ダルベルジン・テペ
Dal'verzin-Tepe

ウズベキスタンにあるクシャン時代の遺跡。 1960~68年に発掘。 1000m× 500mの城壁に囲まれ,発掘者の G.プチガチェンコワによると,前3~2世紀に形成され,7~8世紀に滅亡した。城壁址の北方 400mの地点で仏教寺院が発見された。天然の斜面を利用したもので,中央にストゥーパがあり,東側を除く三方廊下に囲まれていた。中からは多くの仏像断片が発見された。また 72年秋には,商人の家らしい住居址床下から重さ 35kgの黄金製品が発見された。クシャン時代の一領主の居城であったと考えられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

春闘

春の時期に労働組合が一斉に賃上げ、労働条件の改善に関する交渉を行なうこと。欧米では、産業別に強力な労働組合が存在し、それらが労働条件改善への闘争を繰り広げて成果を得てきた。だが、日本では企業ごとに労働...

春闘の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android