デジタル大辞泉 「ダンピング関税」の意味・読み・例文・類語 ダンピング‐かんぜい〔‐クワンゼイ〕【ダンピング関税】 外国のダンピングによって、国内産業が損害をこうむるおそれがある場合などに、その産業を保護するために課する高率関税。ダンピング防止税。不当廉売関税。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「ダンピング関税」の意味・読み・例文・類語 ダンピング‐かんぜい‥クヮンゼイ【ダンピング関税】 〘 名詞 〙 外国のダンピングによって自国市場が混乱するのを防ぐため、不当廉売者に課す高率な付加関税。〔最新現代語辞典(1933)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダンピング関税」の意味・わかりやすい解説 ダンピング関税ダンピングかんぜいanti-dumping duties 不当廉売関税,反ダンピング関税ともいう。ダンピングであるとされる輸入商品に対して,付加的な関税 (輸出国の市場価格と輸出価格との差額に課税) を課してダンピングの効果を相殺する関税。ガット 6条において,ダンピングが輸入国の産業に実質的損害を与え,またはそのおそれがあるとき,あるいは幼稚産業の成長を実質的に遅らせるようなときに限りダンピング (防止) 関税を課することが認められている。ただ輸入制限の目的のため濫用されがちであったので,ガットではダンピングの定義,ダンピング関税の課税の限界などを規制し,さらに「関税及び貿易に関する一般協定第6条の実施に関する協定」 (アンチダンピング・コード) を定め,解釈と運用の統一をはかっている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ASCII.jpデジタル用語辞典 「ダンピング関税」の解説 ダンピング関税 海外市場からの輸入商品が、計画的に国内市場よりも低価格に設定される不当廉売に対して課税される関税のこと。WTO協定上の権利として認められている。ダンピング輸出と認定されると、国内産業の保護のため、反ダンピング関税がかけられるが、輸入品がダンピング価格かどうかを決定するには、内外の価格差のほか、対象商品の輸入国が実質的な被害を被っているという要件がある。近年では、先進国だけではなく、いわゆる発展途上国からもダンピングの提訴が増加している。 出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報