ちゃら(読み)チャラ

デジタル大辞泉 「ちゃら」の意味・読み・例文・類語

ちゃら

口から出まかせを言うこと。でたらめ。ちゃらくら。「ちゃらを言う」
貸し借りをなしにすること。差し引きゼロ。帳消し。「ちゃらにする」
なかったことにすること。「話をちゃらにする」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ちゃら」の意味・読み・例文・類語

ちゃら

  1. 〘 名詞 〙
  2. 口から出まかせに言うこと。いいかげんなことを言うこと。でたらめ。うそ
    1. [初出の実例]「弁慶も忍ぶとなればちゃらを言」(出典:雑俳・川柳評万句合‐宝暦一一(1761)義三)
  3. にせもの。
  4. 差し引きゼロにすること。ないことにすること。「話をちゃらにする」
    1. [初出の実例]「ああ、もう疲れたわ、チャラやしな、この辺で良いだろう」(出典:場外の王者(1972)〈黒岩重吾〉元旦の夜)

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世界大百科事典(旧版)内のちゃらの言及

【按司】より

…沖縄の歴史では古く豪族,首長を意味するが,琉球王国確立後は最高位の位階となった。12世紀ころから15世紀までの按司は一定の領域に君臨する首長で,チャラ,ティダ(太陽)の別称でも呼ばれた。16世紀初期,尚真王のときに各地に割拠していた按司は王都首里に集居させられ,以後,社会的身分の最高位をあらわす位階としておもに王族から任命され,間切(まぎり)と称される行政区域の領有を保障された。…

※「ちゃら」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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