チャビンデワンタル(その他表記)Chavín de Huántar

デジタル大辞泉 「チャビンデワンタル」の意味・読み・例文・類語

チャビン‐デ‐ワンタル(Chavín de Huántar)

ペルー中部の都市ワラスの近郊、アンデス山脈中の谷間にある遺跡。紀元前1500年から紀元前300年頃にかけて繁栄したチャビン文化の代表的な遺跡であり、のちのインカ文明につながる巨石文化源流とみなされている。迷路のような回廊をもつ神殿や、神格化されたジャガーヘビ浮き彫りが施された石柱などが残る。1985年、「チャビン(古代遺跡)」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。チャビン遺跡

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改訂新版 世界大百科事典 「チャビンデワンタル」の意味・わかりやすい解説

チャビン・デ・ワンタル
Chavín de Huántar

ペルー北部山地,アンデス東斜面部標高3170mの小盆地にある神殿遺跡。前800年ころに始まる古代アンデス文明形成期チャビン文化の代表遺跡である。200m四方の範囲に,広場を囲んで西,北,南に建物を配し,各所様式化されたジャガーなどの動物や怪奇な神人像の石彫が数多く見られる。主神殿の内部には複雑にめぐらされた地下通路があり,そこからは多数の祭祀土器などの奉納品が発見された。
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世界大百科事典(旧版)内のチャビンデワンタルの言及

【チャビン文化】より

…日本隊によるコトシュの調査は,チャビンChavín文化の生成に関する重大な成果をもたらした。首都リマの北約300km,コルディエラ・ブランカを越えたアマゾン川の源流部,標高3200mに標式遺跡チャビン・デ・ワンタルChavín de Huántarがあり,荘重な神殿遺構が残されている。200m四方の規模はさして広くないが,建築構造,器物の装飾様式には独特のスタイルを生み出している。…

【チャビン文化】より

…日本隊によるコトシュの調査は,チャビンChavín文化の生成に関する重大な成果をもたらした。首都リマの北約300km,コルディエラ・ブランカを越えたアマゾン川の源流部,標高3200mに標式遺跡チャビン・デ・ワンタルChavín de Huántarがあり,荘重な神殿遺構が残されている。200m四方の規模はさして広くないが,建築構造,器物の装飾様式には独特のスタイルを生み出している。…

【テーヨ】より

…イギリスへ留学。帰国後,チャビン・デ・ワンタル遺跡の発掘,カスマ谷諸遺跡調査など,ペルー全土にわたる調査と遺物の収集を行い,国立人類学考古学博物館を創設,ペルーの考古学の父といわれる。【大貫 良夫】。…

※「チャビンデワンタル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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