チャン・ブー・キエム(その他表記)Tran Buu Kiem

20世紀西洋人名事典 「チャン・ブー・キエム」の解説

チャン・ブー・キエム
Tran Buu Kiem


1921 -
ベトナム政治家
元・南ベトナム共和国臨時革命政府内閣官房長官。
メコン・デルタカント生まれ。
1944年インドシナ全国学生連合会に参加し、反仏独立闘争に尽力する。’55年南ベトナム民主党副書記長を経て、’60年南ベトナム解放民族戦線の結成に参加し、’64年同中央委員会幹部会員、同対外連絡委員長を兼任。’68年12月のパリ和平会議において、民族解放戦線主席代表を務め、翌’69年6月に南ベトナム共和国臨時革命政府樹立の際には、内閣官房長。その後、’76年に南北ベトナムが統一された際には、党、政府の要職から外される。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「チャン・ブー・キエム」の意味・わかりやすい解説

チャン・ブー・キエム
ちゃんぶーきえむ
Tran Buu Kiem
(1921― )

ベトナムの政治家。メコン・デルタのカント生まれ。ハノイ法科大学卒業。1944年インドシナ全国学生連合会に加わり、反仏独立闘争に奔走する。1955年南ベトナム民主党副書記長。1960年南ベトナム解放民族戦線の結成に参画、1964年同中央委幹部会員となる。1968年拡大パリ和平会談で解放戦線首席代表。1969年南ベトナム共和国臨時革命政府の内閣官房長。1976年の南北ベトナム統一に際し党・政府の要職から外された。

[黒柳米司]

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