ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チュアン・リークパイ」の意味・わかりやすい解説
チュアン・リークパイ
Chuan Leekpai
タイの政治家。首相(在任 1992~95,1997~2001)。教員の家庭に育ち,タマサート大学を卒業して弁護士となる。1969年下院議員に初当選,閣僚を歴任したあと,1991年民主党党首に就任。1992年スチンダ・クラパユン陸軍司令官の首相就任に反発する野党や学生による大規模な抗議行動を政府が武力弾圧し,流血の事態に発展した。スチンダ首相退陣後,アナン・パンヤラチュン暫定首相のもとで選挙が実施され,民主党が第一党となり首相に就任した。1995年選挙に敗れて首相の座をおりたが,1997年首相に返り咲いた。2001年選挙で民主党が大敗を喫し,首相を辞任した。タイで初めて,貴族,軍のいずれの後ろだてもなく首相に上りつめた。
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