チューク諸島(読み)チュークショトウ

デジタル大辞泉 「チューク諸島」の意味・読み・例文・類語

チューク‐しょとう〔‐シヨタウ〕【チューク諸島】

Chuuk》太平洋西部、カロリン諸島中部にある島々環礁の中に主島ウエノ島をはじめトノアス島エテン島フェファン島などが散在する。もと米国信託統治領で、現在はミクロネシア連邦に属する。トラック諸島

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「チューク諸島」の意味・わかりやすい解説

チューク諸島
ちゅーくしょとう
Chuuk Islands

太平洋西部、ミクロネシアのカロリン諸島中部にある島々。ミクロネシア連邦所属。現地名ホゴルーHogoleu島。1990年1月、現名に変更するまではトラック諸島Truk Islandsとよばれた。人口7万4300(2001推計)。直径が65キロメートルの大きな環礁の中に、トルTol島(標高435メートル)、モエンMoen島(376メートル)、デュブロンDublon島(353メートル)、フェファンFefan島(313メートル)、ウマンUman島(288メートル)、ウドットUdot島(242メートル)などの高い島々が散在する。第一次世界大戦後、日本の委任統治領となり、かつお節コプラ産出があったほか、日本海軍の基地として重要であった。当時は四季諸島、七曜諸島の名でよばれ、島々は秋島(フェファン)、冬島(ウマン)、月曜島(ウドット)などと命名されていた。第二次世界大戦初期には合計人口3万5000を数えたが、1944年アメリカ軍の大空襲を受けて基地は壊滅した。戦後、アメリカ信託統治領のトラック行政区となり、1979年ミクロネシア連邦に加わった。1990年信託統治が終了した。

[大島襄二]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チューク諸島」の意味・わかりやすい解説

チューク諸島
チュークしょとう
Chuuk Islands

西太平洋,ミクロネシア連邦カロリン諸島中にある島群。旧称トラック諸島。ウエノ島(旧称モエン島),デュブロン島(トノアス島),ウマン島,フェファン島など 16の火山島からなり,サンゴ礁で囲まれている。1528年スペイン人探検家アルバロ・サアベドラが発見。1899年ドイツがスペインから購入。日本による委任統治時代(→委任統治制度)はデュブロン島が中心で,日本海軍の基地が設けられ第2次世界大戦の戦場となった。1947~86年アメリカ合衆国の太平洋島嶼信託統治領。今日の行政中心地はウエノ島。住民はミクロネシア人。熱帯自給作物としてタロイモ,パンノキ,ヤムバナナなどが栽培されるほか,主産物はコプラ。面積 100km2。人口 4万465(2000)。

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