チョコナイ(読み)ちょこない(その他表記)Csokonai Vitéz Mihály

日本大百科全書(ニッポニカ) 「チョコナイ」の意味・わかりやすい解説

チョコナイ
ちょこない
Csokonai Vitéz Mihály
(1773―1805)

ハンガリー詩人。14、5歳から詩を書き、ジャン・ジャック・ルソーに傾倒して故郷の学校を追われ、吟遊詩人のように全国を放浪して歩いた。恋人に贈った叙情詩リラの歌』(1805)や『オード』(1805)は、ハンガリー・ルネサンス期の民謡風創作詩の草分け的作品。とくに前者死後発表され、ハンガリー恋愛詩の最高傑作として詩人の名を不朽のものとした。叙事詩『ドロチャ』(1804)も民衆に広く親しまれた。

[岩崎悦子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android