日本大百科全書(ニッポニカ) 「ちりめんじゃこ」の意味・わかりやすい解説
ちりめんじゃこ
ちりめんじゃこ / 縮緬雑魚
一般的にはカタクチイワシを使用するが、ほかに、マイワシ、ウルメイワシ、シロウオ、イカナゴなどの体長1~4センチメートルの仔稚魚(しちぎょ)(関西地方の呼び名は「じゃこ」)を、食塩水でゆでて干した「しらす干し」のことをいう。広げて天日干しにしたときに、表面に細かなしぼのある絹織物の縮緬(ちりめん)のように見えることに由来する。また雑魚(ざこ)という意味で、ちりめんざこともいう。鮮魚の状態をシラスということから、生乾きのものをしらす干しとよび、よく乾燥させたものをちりめんじゃこと区別することもある。なお、兵庫県、香川県、徳島県などでは、メダカのことをちりめんとか、ちりめんじゃこという。
[落合 明・尼岡邦夫 2015年6月17日]