チンシバイ(読み)ちんしばい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「チンシバイ」の意味・わかりやすい解説

チンシバイ
ちんしばい / 珍至梅
[学] Sorbaria kirilowii Regel

バラ科(APG分類:バラ科)の落葉低木。葉がナナカマドに似ており、庭木とするのでニワナナカマドともいう。株立ち状となり、高さ2~3メートル。葉は互生し、奇数羽状複葉で長さ10~20センチメートル。小葉は13~21枚、長楕円(ちょうだえん)状披針(ひしん)形で長さ4~7センチメートル、先は尾状にとがり、縁(へり)に鋭い重鋸歯(じゅうきょし)がある。6~8月、枝先に大形の円錐(えんすい)花序をつくり、径5~7ミリメートルと小さな白色の5弁花を開く。花弁は広卵状円形、雄しべは約20本、雌しべは5本。果実は長楕円形の袋果(たいか)である。中国北部原産。庭木、切り花用に栽培される。繁殖は実生(みしょう)、挿木による。

小林義雄 2020年1月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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