日本大百科全書(ニッポニカ) 「ツィーエン」の意味・わかりやすい解説
ツィーエン
つぃーえん
Theodor Ziehen
(1862―1950)
ドイツの哲学者、心理学者。フランクフルトに生まれる。1892年にイエナ大学(現、フリードリヒ・シラー大学)の精神病学の教授に就任して以来、ユトレヒト、ハレ、ベルリン各大学でおもに心理学者として認識論の基礎理論の研究に従事した。のち1917年にはハレ大学の哲学教授。またフェヒナーの方法を批判的に継承して、実験心理学的美学の研究を行った。著書に『認識論』Erkenntnistheorie(1913)や『美学講義』2巻Vorlesungen über Ästhetik(1923―1925)などがある。
[西村清和]