ツェリェ(その他表記)Celje

デジタル大辞泉 「ツェリェ」の意味・読み・例文・類語

ツェリェ(Celje)

スロベニア東部にある同国第3の都市。サビニャ川に沿う。古代ローマ皇帝クラウディウスの時代に町が築かれ、中世にはツェリェ伯領の中心地として栄えた。13世紀のツェリェ城、14世紀の聖ダニエル教会をはじめとする歴史的建造物が残っている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ツェリェ」の意味・わかりやすい解説

ツェリェ
Celje

スロベニア中東部の都市。人口4万(1995)。リュブリャナマリボルの中間,サビニャ河畔にある。町の起源はローマ時代のケレイアCeleiaにさかのぼり,7世紀ごろスロベニア人が移住した。中世はドイツ人出自のツェリェ伯が婚姻ポーランドハンガリーボスニアセルビアとも結ばれ,中欧で大きな影響力をもち,14~15世紀はその最盛期であった。しかしハプスブルク家確執を生じ,1456年から同家の所領となった。1846年の鉄道開通後,おおいに発展し,1918年スロベニアに復帰した。ツェリェ盆地の経済・文化の中心地で,非鉄金属,ホウロウ引き,計器類の工場や,教会,劇場,博物館,伯爵の居城,美しい公園などがある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android