ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「つばき油」の意味・わかりやすい解説 つばき油つばきあぶら 乾燥させたツバキの種子から,圧搾法により採取した油。不乾性油で放置しておいてもほとんど蒸発することなく,比重は約 0.916。脂肪酸の主成分はオレイン酸で,約 90%を占めている。凝固点は最低-25℃と低く,黄色でさらっとしている。過去にはおもに髪油として用いられ,そのほか灯火用,時計用機械油として使われているが,さらにオリーブ油の代用として医薬にも使われている。また,精製したものを料理用として使うこともあり,淡泊な味である。おもな産地として伊豆大島が有名。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by