つり秤(読み)つりばかり(その他表記)suspended scale

改訂新版 世界大百科事典 「つり秤」の意味・わかりやすい解説

つり秤 (つりばかり)
suspended scale

手でぶら下げるか,建物やクレーンなどのフックにつり下げて使用するはかり総称秤量の小さいものにはコイルばね上部を支え下部のフックに品物をつるし,ばねの弾力とつり合わせるばね式,大きなものには複数のてこを直列に連結し,送りおもりや増しおもりでつり合わせるてこ式,弾性体に抵抗線ひずみゲージを取り付け弾性体の上部を支え下部のフックに物体をつるすロードセル式や圧力式が用いられる。ロードセル式は遠隔測定,自動測定に適し,取扱いの容易さから秤量の大きなものにこの形式が多く使用されている。つりばかりの秤量は10kg~100t程度,精度は1/100~1/1000程度。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 小林

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android