テバコモミジガサ(読み)てばこもみじがさ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「テバコモミジガサ」の意味・わかりやすい解説

テバコモミジガサ
てばこもみじがさ / 手箱紅葉傘
[学] Parasenecio tebakoensis (Makino) H.Koyama
Cacalia tebakoensis (Makino) Makino

キク科(APG分類:キク科)の多年草。細長い地下茎を伸ばして殖え、群生する。茎は直立し、高さ30~80センチメートル。葉は柄があって互生し、葉身は掌状に5~7裂する。7~9月、茎頂円錐(えんすい)花序をつける。頭花は6個内外の白い管状花からなる。関東地方以西の本州から九州山地林床に生える。和名は、全体モミジガサに似ており高知県手箱山で初めて発見されたことによる。

[小山博滋 2022年3月23日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語 紅葉傘

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テバコモミジガサ」の意味・わかりやすい解説

テバコモミジガサ(手筥紅葉傘)
テバコモミジガサ
Cacalia tebakoensis

キク科の多年草。関東地方以西の太平洋側と四国,九州に分布する。山地の樹陰に生える。モミジガサ (紅葉傘)に似ているが全体にやや小型で,細長い地下茎があり,葉の脈が浮き出して目立つ。また頭花がやや小さい点などでも区別される。高知県手筥山で発見されて名づけられた。

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