紅葉傘(読み)モミジガサ

デジタル大辞泉 「紅葉傘」の意味・読み・例文・類語

もみじ‐がさ〔もみぢ‐〕【紅葉傘/紅×笠】

古今集・秋下の「雨降れば笠取山のもみぢばは行きかふ人の袖さへぞ照る」から、照る笠の意》日傘日照り傘
中央を青土佐紙、周囲は白い紙で蛇の目に張った雨傘貞享(1684~1688)ごろから江戸に流行し、初めは日傘にしたという。
キク科多年草山地の林下に生え、高さ約90センチ。茎は直立し、葉は手のひら状に裂けていて、互生する。夏、白色か紅紫色の花を円錐状につける。若芽食用。しとぎ。もみじそう。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「紅葉傘」の解説

紅葉傘
(通称)
もみじがさ

歌舞伎浄瑠璃外題
元の外題
紅葉傘糸錦木 など
初演
安永7.11(江戸・森田座)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「紅葉傘」の解説

紅葉傘 (モミジガサ)

学名Cacalia delphiniifolia
植物。キク科の多年草

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世界大百科事典(旧版)内の紅葉傘の言及

【蛇の目傘】より

…これは渋にべんがらを混ぜて上下に塗り,中間に白地を残したもの。江戸では,女子は中間の白地の少ない黒蛇の目傘,男子は紅葉傘と呼ばれる上部青土佐紙,下部白紙張りの上品な傘を用いた。天明(1781‐89)のころには細傘,細蛇の目といって,たたむと細くなる傘が流行した。…

※「紅葉傘」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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