テンスベル(その他表記)Tφnsberg

デジタル大辞泉 「テンスベル」の意味・読み・例文・類語

テンスベル(Tønsberg)

ノルウェー南部の都市。首都オスロ南西約70キロメートル、オスロフィヨルド西岸、テンスベルフィヨルドに位置する。9世紀頃から存在する古都で、バイキング時代の城跡埋葬地などが残る。かつては捕鯨で栄え、現在は造船業製紙業が行われる。トンスベル。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「テンスベル」の意味・わかりやすい解説

テンスベル
Tφnsberg

ノルウェー南東,ベストフォル地方の都市。人口9137(1980)。900年前後にさかのぼるノルウェー最古の都市。古名トゥーンスベルTúnsbergは〈防備をほどこされた山〉を意味する。ベストフォル地方の王家ハーラル1世をだしたユングリング家)の交易,宗教上の中心とされ,おそらく南のスキーリングスサルの後継地。この地方の農民集会地(民会)でもあり,中世には王の行政拠点となった4都市のひとつであった。現在も港湾基地として重要性を維持している。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「テンスベル」の意味・わかりやすい解説

テンスベル
てんすべる
Tønsberg

ノルウェー南東部の町。オスロフィヨルドの西岸、テンスベルフィヨルドの湾奥に発達する。人口3万5349(2002)。バイキング時代の城跡があり、歴史の古い港町である。南に接するサンネフィヨルドの町とともに、かつては捕鯨基地であった。今日では造船業が主産業である。

[竹内清文]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のテンスベルの言及

【スキーリングスサル】より

…しかし住居・墓の研究は,住民が交易をもする農漁民であったことを示している。900年ころその機能は北東のテンスベルに継承されたらしい。【熊野 聰】。…

※「テンスベル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android