ディング(その他表記)Ding

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ディング」の意味・わかりやすい解説

ディング
Ding

古代ゲルマン社会における人民集会。父権制氏族集団内部の最高の意思決定機関で,政治集会,裁判集会,軍事集会の機能をあわせもっていた。氏族の成員で,かつ戦闘能力のある成年男子が定期 (満月あるいは新月の頃) ,および緊急の場合には臨時に参集した。会議は王 (首長) が主宰し,議案はあらかじめ王,貴族豪族などの有力者の審議を経て提案されたため,実際の決定権は有力者に握られていた。提案に対し反対の場合はつぶやきによって拒否し,賛成の場合は武器を打ち鳴らして承認したが,常に全会一致を必要とした。この全会一致の方式はギリシアローマの民会での方式とは異なるきわめて特徴的なものである。

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サーフィン用語集 「ディング」の解説

でぃんぐ 【ディング Ding】

サーフボードの傷、ひび、穴。グラスファイバー修理が可能。

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世界大百科事典(旧版)内のディングの言及

【民会】より

…帝政初期以降,属州の都市や部族の代表が中心市で元首をまつり,属州の問題を議したもので,ときには総督の失政を元首に訴えた。【鈴木 一州】
【ゲルマン社会】
 ゲルマン人のもとでは,ディングDing(ドイツ語),シングthing(古北欧語)などと呼ばれる自由人の集会があった。古典古代すなわちギリシア・ローマの民会が国政上の一機構であり,評議会,元老院による貴族の発議権に対する平民の同意権(ないしは拒否権)が行使される場であるのと異なり,ゲルマン人の〈民会〉は経済的・政治的にそれぞれ自立した自由人の集合・集会であり,タキトゥスも《ゲルマニア》11~12章にいうように,立法・司法機能をもつが執行機能をもたない。…

※「ディング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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