現代外国人名録2016 「デニスバンクス」の解説
デニス バンクス
Dennis J. Banks
- 職業・肩書
- 米国先住民公民権運動家 アメリカ・インディアン運動(AIM)リーダー
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1936年
- 出生地
- ミネソタ州リーチレーク
- 受賞
- ノンフィクション朝日ジャーナル大賞(第4回)〔1988年〕「聖なる魂―現代アメリカ・インディアン運動指導者デニス・バンクスは語る」
- 経歴
- ミネソタ州北部のインディアン居留地でオジブワ(チペア)・インディアンの子として生まれた。1954年空軍の兵士として横田基地に配属される。3年後、メーデーを見に行ったことが原因で本国送還。その後軍隊時代に覚えた酒で精神をむしばんでいたが、刑務所の中で意識の高いインディアンに出会い、インディアン解放運動に目覚める。’68年アメリカ・インディアン運動(AIM)結成、そのリーダーとして活動、’73年のカスター市での警官隊との衝突、同年のウンデッドニーの占拠と71日間にわたるFBIとの銃撃戦などの先頭に立つ。’78年インディアン解放を訴えるためサンフランシスコからワシントンD.C.までの米大陸を横断した“ザ・ロンゲスト・ウオーク”で日本人の仏教徒と出会い、非暴力の姿勢にうたれる。’80年インディアン自治によるDQ大学総長。’84年カスター事件に対して自ら投降、’85年出所。’88年森田ゆりと共同執筆したインディアン解放の半生記「聖なる魂」が第4回ノンフィクション朝日ジャーナル大賞受賞。’98年からはカヌーレースやドラムを通じた若者への教育、ネイティブ・フーズの普及に尽力する。講演などで来日多数。他の著書に「死ぬには良い日だ」(共著)など。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報