ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デュ・ゲクラン」の意味・わかりやすい解説
デュ・ゲクラン
Du Guesclin, Bertrand
[没]1380.7.13. シャトーヌフドランドン
百年戦争前半期のフランスの軍人,将軍。ブルターニュの領主。レンヌ攻囲戦 (1356~57) で傑出した指揮者,猛将としての声望を確立。皇太子シャルル (のちのシャルル5世 ) に召しかかえられてノルマンディー,ブルターニュ,ギュイエンヌを平定。 1370年フランス軍総司令官となる。王家のためほとんど全生涯を戦陣のなかでおくったが,特に大きな戦功は王国内を横行する流浪傭兵隊の討伐と,ナバール (ナバラ) のシャルル (邪悪王)の撃破 (コシュレルの戦い,64) である。スペインに遠征すること2度。南フランス鎮定戦の最中病死した。
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