でろれん祭文(読み)デロレンザイモン

デジタル大辞泉 「でろれん祭文」の意味・読み・例文・類語

でろれん‐ざいもん【でろれん祭文】

大道芸および門付け芸の一。法螺貝ほらがいを吹き、短い錫杖しゃくじょうを鳴らしながら祭文を語るもの。「でろれんでろれん」と合の手を入れたところからいう。明治以降、寄席よせ芸となり、浪花節へと発展した。

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精選版 日本国語大辞典 「でろれん祭文」の意味・読み・例文・類語

でろれん‐ざいもん【でろれん祭文】

  1. 〘 名詞 〙 門付の説経祭文一種。今日の浪曲節回しに似た一種の俗謡。でろれん。
    1. [初出の実例]「ははあ、そんならおめえがでろれん祭文(ザイモン)で聞いた、石童丸どんかえ」(出典:歌舞伎・質庫魂入替(1867))

でろれん祭文の補助注記

祭文を語る人がその伴奏として、法螺貝(ほらがい)を吹きながら短い錫杖(しゃくじょう)を打ち鳴らす音が「でろれん」と聞こえたところからとも、また、「でろれん、でろれん」と口三味線のような合の手を入れたところからともいう。

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