デンデラ(その他表記)Dendera; Dandarah

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デンデラ」の意味・わかりやすい解説

デンデラ
Dendera; Dandarah

エジプトのルクソール北方 70kmのナイル川右岸にある古代の遺跡。上エジプトの第6ノモスの都で,ハトル女神の信仰の中心地であった。古王国時代からハトル女神を祀る神殿が建てられたが,現存するものはプトレマイオス朝時代後期からローマ帝国時代にかけてのもので,エスナ,エドフの同時代のものとともに,エジプトの神殿のなかで最も保存がよい。塔門と多柱室の前面の柱が一体となったプロナオス様式である。ハトル柱,多柱室天井の「天体の図」,ルーブル美術館所蔵の屋上にあるオシリス聖堂の天井の「ソディアック (黄道帯) 」,外壁にある「クレオパトラ浮彫」が有名。聖域内には誕生殿とコプト教会跡がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...

連立の用語解説を読む