トゥグル浜遺跡(読み)とぅぐるばまいせき

日本歴史地名大系 「トゥグル浜遺跡」の解説

トゥグル浜遺跡
とぅぐるばまいせき

[現在地名]与那国町与那国

与那国空港東端一帯、トゥグル浜とよばれる小さな砂浜に面した標高五―六メートルの石灰岩台地の赤土平坦地に立地する。前面の海のラグーン(礁湖)が狭いため、深い海と荒い波が近くに迫る。与那国島で初めて確認された先島先史時代の遺跡で、後期に属する集落遺跡。一九八三年(昭和五八年)発掘調査が行われた。層序は三枚でII層が遺物包含層。土器出土しない。石斧は当遺跡の主要な遺物で局部磨製石斧が多く、他遺跡から出土する片刃石斧は得られていない。その他の石器には敲打器・石製ドリル・磨石・砥石・石皿がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android