トウ・ショウ・おろか・くらい

普及版 字通 の解説


15画

[字音] トウタウ)・ショウ
[字訓] おろか・くらい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は舂(しよう)。〔説文〕十下に「愚かなり」とあり、〔儀礼、士昏礼、記〕に、結納のとき、女の親が、「某の子、愚にして、ふること能はず」と挨拶することをしるしている。金文(しよう)の字があり、〔毛公鼎〕に「小大の(つつし)む」とみえる。は愚直というほどの意であろう。〔礼記、哀公問〕に「寡人(くわじん)、愚頑冥」とあり、諸侯自らいうこともあった。

[訓義]
1. おろか、にぶい、くらい。
2. 字はまたに作る。

[古辞書の訓]
名義抄 オロカニ・オロカナリ・ツタナシ・カタクナシ・ナブル 〔字鏡集〕 オロカ・ウゴク・コヒワヅラフ

[語系]
thjiun、thongは声義が近い。は〔説文〕十下に「愚かなり」とあり、と同訓。は謹信の意であり、は神頼みする意。ともに愚直をいう。

[熟語]

[下接語]
・悍・狂・愚・剛・昏・癲・愎

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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