ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トゥーンベリ」の意味・わかりやすい解説
トゥーンベリ
Thunberg, Carl Peter
[没]1828.8.8. ウプサラ近郊
スウェーデンの植物学者,医師。ウプサラ大学で医学と植物学を学び,オランダ東インド会社員外船医となる。 1775 (安永4) 年,喜望峰を経て長崎に来着し,日本に1年間滞在した。その間,商館長の江戸参府に同行して桂川甫周,中川淳庵ら蘭学者と交わった。帰国後,師の C.リンネの跡を継いでウプサラ大学植物学教授となった。また,海外から持帰った植物標本を整理し,"Flora Japonica" (日本植物誌,1784) ,"Resa uti Europa,Africa,Asia" (ヨーロッパ,アフリカ,アジア旅行記,4冊,88~93) などを著わした。後者の一部の邦訳が「ツンベルク日本紀行」 (『異国叢書』所収) である。
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