トランスジェニックアニマル(英語表記)transgenic animal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

トランスジェニックアニマル
transgenic animal

遺伝子導入動物ともいう。ヒトや他の動物の遺伝子 DNA (→デオキシリボ核酸 ) を体内に組込まれ,その遺伝子が機能を現している動物。マウスが多く,ほかにラットウシ魚類などがある。最初の成功例は 1981年,マウスにラットの成長ホルモン遺伝子を組込み,通常の約2倍の体重をもつスーパーマウスを作り出したアメリカの R.パルミターらの実験である。トランスジェニックアニマルは遺伝子を注入した受精卵を仮親の卵管に移植して得られるが,遺伝工学発生工学などの技術的進歩により可能になった。ヒトの遺伝子の働きを調べる実験動物,ヒトの疾患モデル動物,家畜改良,有用物質の生産,などの面で多くの成果が上がっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア の解説

トランスジェニック・アニマル

遺伝子導入動物

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android