トランスワールド航空(読み)トランスワールドこうくう(英語表記)Trans World Airlines, Inc.; TWA

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トランスワールド航空」の意味・わかりやすい解説

トランスワールド航空
トランスワールドこうくう
Trans World Airlines, Inc.; TWA

アメリカン航空に吸収されたアメリカ合衆国の航空会社。1930年航空会社 3社の合併によりトランスコンチネンタル・アンド・ウェスタン・エアーとして誕生,1945年国際線に進出し,1950年トランスワールド航空 TWAと改称された。この間 1939年から 1966年まで,航空の開拓者として知られる投資家ハワード・ヒューズが筆頭株主となって TWAを経営した。1967年大手ホテル・チェーンヒルトンインターナショナル(→ヒルトン・ホテルズ)を買収,1973年サービス業のキャンティーンを買収,1979年持株会社としてトランスワールド Transworld Corp.を設立。国内線,国際線の定期路線をもち,一時はアメリカ第2の航空会社となった。しかし 1978年の航空自由化によって競争激化,1990年代の燃料費の高騰格安航空 LCC台頭などから慢性的な経営不振に陥り,1992年連邦破産法による保護を申請して再建を目指したが,2001年末アメリカン航空に吸収され,事業を閉じた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「トランスワールド航空」の意味・わかりやすい解説

トランスワールド航空[会社]【トランスワールドこうくう】

略称TWA。米国内,カナダヨーロッパメキシコ中米に100路線を持つ。1925年にウェスタン・エア・エクスプレスとして設立。1950年トランスワールド航空に社名改称。1967年にヒルトン・ホテルの海外ホテル経営部門のヒルトン・インターナショナルを買収するが(1987年売却),その後経営が悪化し1992年連邦破産法に基づく破産申し立てを行い,1995年8月に再建を完了。2001年,アメリカン航空により買収される。
→関連項目アメリカン航空[会社]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android