トリフェニルスチビン

化学辞典 第2版 「トリフェニルスチビン」の解説

トリフェニルスチビン
トリフェニルスチビン
triphenylstibine

Sb(C6H5)3(353.08).三塩化アンチモンとフェニルグリニャール試薬またはフェニルリチウムとを反応させるか,または三塩化アンチモン,臭化フェニル,および金属ナトリウムの反応で得られる.無色結晶.融点46~48 ℃,沸点220 ℃(1.3 kPa).1.4343.空気中で安定である.有機溶媒に可溶,水に不溶.ハロゲン X2 との反応で(C6H5)3SbX2を生じ,濃硝酸との反応では(m-NO2C6H4)3Sb(NO3)2,濃硫酸では(C6H5)3SbSO4を生じる.抗酸化剤,合金触媒,重金属リガンドに用いられる.[CAS 603-36-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android