トルコ史(読み)トルコし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トルコ史」の意味・わかりやすい解説

トルコ史
トルコし

前3世紀末頃から丁零の名で中国史料に現れたトルコ族は,初めバイカル湖南岸からアルタイ山脈北方にかけて居住していたが,その後突厥ウイグルなどの国家を建設しつつモンゴル,中央アジア方面に進出した。9世紀後半に興ったカラハン朝はトルコ族による最初のイスラム国家となった。ガズニー朝を経て,セルジューク朝にいたって,初めてイスラム世界の盟主となった。 14世紀から 1922年まで続いたオスマン帝国スルタン・カリフ制度を成立させてイスラム国家の完成形態の域に達し,アラブ民族,バルカン諸民族など幾多の民族のうえに君臨し,1453年にコンスタンチノープルを攻略してビザンチン帝国を滅ぼし,北アフリカ,アラビア半島,クリミアハンガリーを含む大帝国を形成した。第1次世界大戦後,オスマン帝国が滅びると,ケマル・アタチュルクは小アジアを中心とするトルコ共和国を建設して「近代化」を進め (→トルコ革命 ) ,第2次世界大戦後は北大西洋条約機構 NATOの重要な一国として,またヨーロッパ共同体 EC (現ヨーロッパ連合 EU) の準加盟国として今日にいたっている。

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