ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トートレーベン」の意味・わかりやすい解説
トートレーベン
Totleben(Todleben), Eduard Ivanovich
[没]1884.7.1. ゾーデン
ロシアの軍人,将軍,貴族。リトアニア (リトワ) のドイツ人移民の出身。技術将校としてロシア陸軍に入り,1845~51年カフカス戦線 (コーカサス戦線) に従軍。クリミア戦争 (1853~56) のとき,セバストポリ要塞の工事の指揮にあたり,イギリス=フランス連合軍の攻撃を遅延させたが,55年重傷を負って前線を退く。戦後一時皇帝アレクサンドル2世の不興をこうむったが,77年露土戦争の際に再び起用され,プレブナ要塞の攻略で武名を揚げ,伯爵を授けられた。以後,79年オデッサ,80年からビルナその他の総督を歴任。
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