トートレーベン(その他表記)Totleben(Todleben), Eduard Ivanovich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トートレーベン」の意味・わかりやすい解説

トートレーベン
Totleben(Todleben), Eduard Ivanovich

[生]1818.5.20. ミタワ
[没]1884.7.1. ゾーデン
ロシアの軍人将軍,貴族。リトアニア (リトワ) のドイツ人移民の出身。技術将校としてロシア陸軍に入り,1845~51年カフカス戦線 (コーカサス戦線) に従軍クリミア戦争 (1853~56) のとき,セバストポリ要塞の工事の指揮にあたり,イギリス=フランス連合軍の攻撃を遅延させたが,55年重傷を負って前線を退く。戦後一時皇帝アレクサンドル2世の不興をこうむったが,77年露土戦争の際に再び起用され,プレブナ要塞の攻略で武名を揚げ,伯爵を授けられた。以後,79年オデッサ,80年からビルナその他の総督歴任

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「トートレーベン」の意味・わかりやすい解説

トートレーベン
とーとれーべん
Эдуард Иванович Тотлебен/Eduard Ivanovich Totleben
(1818―1884)

ロシアの軍人。侍従武官長、工兵大将、伯爵。1836年に工兵士官となる。クリミア戦争においてセバストポリ要塞(ようさい)工事を指揮し、その防衛に寄与した。その後、工兵総監としてロシア工兵軍を統轄し、国境防衛体制の確立に貢献した。ロシア・トルコ戦争(1877~78)には、プレブナ要塞を陥落させ、ベルリン講和条約締結までバルカン遠征軍を指揮した。79年以降は、国家評議会委員、国境諸県の総督。その工兵将校としての活動は、F・エンゲルスなどの高い評価を得た。

[栗生沢猛夫]

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367日誕生日大事典 「トートレーベン」の解説

トートレーベン

生年月日:1818年5月20日
ロシアの将軍,貴族
1884年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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