20世紀西洋人名事典 「トーマスエーキンズ」の解説
トーマス エーキンズ
Thomas Eakins
1844 - 1916
米国の画家。
フィラデルフィア生まれ。
1866〜1870年にヨーロッパに遊学し、17世紀のスペイン画から強い影響を受け、帰国後、厳正で冷酷なリアリズムによる人物画、風景画を描いている。特に外科手術の光景を扱った2点の作品は、解剖学と写真術による人体研究に基づくものであったが、当時の社会には受け入れられなかった。晩年は知的エリートの肖像画も多く手がけたが、暗い内向性を示している。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報