20世紀西洋人名事典 「トーマスクラーグ」の解説
トーマス クラーグ
Thomas Krag
1867 - 1913
ノルウェーの作家。
クリスティアンサン出身。
1890年代の頽廃期の代表的作家の一人で、キルケゴール、デンマークの象徴派の影響を受ける。ノルウェー南部の自然、民衆の伝統的生活を題材とし、荒涼とした自然の神秘とそこで生活する人々の心理をメランコリックに描写した。主な作品は「ヨン・グレフ」(’91年)、自伝的小説「フランク・イェルム」などがある。作家ウィルヘルム・クラーグは弟である。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報