ト音記号(読み)トオンキゴウ(その他表記)G clef

翻訳|G clef

デジタル大辞泉 「ト音記号」の意味・読み・例文・類語

とおん‐きごう〔‐キガウ〕【ト音記号】

譜表で、中央ハ音より5度上のト音の位置を定める記号。Gの字を装飾化したもので、ふつう、譜表の第2線に定める。高音域を記譜するのに用いるので高音部記号ともいう。ト字記号

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ト音記号」の意味・読み・例文・類語

とおん‐きごう‥キガウ【ト音記号】

  1. 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] G Schlüssel [英語] G clef の訳語 ) 五線譜の第二線を一点ト音の位置に指定する記号。もとはGの文字を記したが、次第に模様化されて現在の記号となった。高音域を書く譜表に記すので高音部記号バイオリン記号ともいう。ト字記号。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ト音記号」の意味・わかりやすい解説

ト音記号
トおんきごう
G clef

西洋近代の五線譜法に用いられる音部記号。1点ト音 (G音) の位置を指定することからこの名があり,その記号もGが模様化されたものである。歴史的にはほかの音部記号に比べて最も遅れて一般化したが,まもなく広く使われるようになり,中心的な音部記号となった。現在では五線譜表の第2線におかれるのが普通であるが,かつては第1線に位置することもあった (フランス風バイオリン記号) 。またト音記号の下に小さい数字8を記して,オクターブ下の音を意味することもある。高音部記号,バイオリン記号は第2線上におかれたト音記号の別称

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

音楽用語ダス 「ト音記号」の解説

ト音記号 [G clef]

五線上に高音部の音を記す時に用いられる記号で、ソ(日本音名はト音)の位置を示す記号のこと。音部記号参照。

出典 (株)ヤマハミュージックメディア音楽用語ダスについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ト音記号」の意味・わかりやすい解説

ト音記号
とおんきごう

音部記号

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のト音記号の言及

【音部記号】より

…5線譜表の左端に記され,譜表上で特定の音の位置を示す楽譜記号。現在はト音記号,ヘ音記号,ハ音記号の3種類が用いられる。(1)ト音記号は第2線上がト(g1)音であることを示し,高音部記号,バイオリン記号とも呼ばれる。…

※「ト音記号」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android