五線と音符よりなる記譜法。音楽を記録するため、5本1組の水平線からなる譜表上に音符を記入し、横軸は時間の経過を示し、縦軸は線と音符の位置関係から音高を、音符や休符の形態から音価を決定する。17世紀以降のヨーロッパにおける記譜法の主流をなし、その優れた表示能力のため、単に楽譜といえばこの五線譜をさすほど、今日世界的に普及している。
音高は各線と線間の音程を2度とし、それより狭い半音は♯、♭などの記号を用いて示す。音域が五線の範囲を越える場合は加線を用いる。絶対音高はト音記号などの音部記号を譜表の最初につけて表す。音価は2分割を基本とし、音符や休符の形態によって相対的に示す。速度は速度記号、メトロノーム記号で指示する。音高や音価以外の強弱、発想、演奏法などについてはさまざまな演奏記号を用いて補う。
近年、五線譜による非西洋音楽の採譜や訳譜が盛んであるが、この場合、微分音程や拍の伸び縮みの表示など多くの問題点をもつ。結局、五線譜も他の記譜法同様、特定の音楽様式と不可分な存在であり、けっして万能な音楽記譜法ではない。
[山口 修]
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