五線譜(読み)ゴセンフ

百科事典マイペディアの解説

五線譜【ごせんふ】

平行な5本の水平線を引いて,音符を記入し,上下の関係で音の高低を表す楽譜五線譜表音部記号によって音の高さが指示される。拍のまとまりごとの仕切り線を小節線といい,これによって分割された1区画を小節barという。3〜4本の水平線による楽譜が11世紀ごろから始まり,1200年ごろからポリフォニーの音楽のため五線譜が用いられるようになって現在に至っている。→ネウマ拍子
→関連項目シャイトスコア

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

五線譜
ごせんふ

五線と音符よりなる記譜法。音楽を記録するため、5本1組の水平線からなる譜表上に音符を記入し、横軸は時間の経過を示し、縦軸は線と音符の位置関係から音高を、音符や休符の形態から音価を決定する。17世紀以降のヨーロッパにおける記譜法の主流をなし、その優れた表示能力のため、単に楽譜といえばこの五線譜をさすほど、今日世界的に普及している。
 音高は各線と線間の音程を2度とし、それより狭い半音は♯、♭などの記号を用いて示す。音域が五線の範囲を越える場合は加線を用いる。絶対音高はト音記号などの音部記号を譜表の最初につけて表す。音価は2分割を基本とし、音符や休符の形態によって相対的に示す。速度は速度記号、メトロノーム記号で指示する。音高や音価以外の強弱、発想、演奏法などについてはさまざまな演奏記号を用いて補う。
 近年、五線譜による非西洋音楽の採譜や訳譜が盛んであるが、この場合、微分音程や拍の伸び縮みの表示など多くの問題点をもつ。結局、五線譜も他の記譜法同様、特定の音楽様式と不可分な存在であり、けっして万能な音楽記譜法ではない。[山口 修]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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