ドゥブロヴニク旧市街(読み)ドゥブロヴニクきゅうしがい

世界遺産詳解 「ドゥブロヴニク旧市街」の解説

ドゥブロヴニクきゅうしがい【ドゥブロヴニク旧市街】

1979年に登録、1994年に登録内容が変更された世界遺産(文化遺産)。ドゥブロヴニクは、クロアチア南部のアドリア海に面した港町で、その町並みの美しさから「アドリア海の真珠」と形容されている。ちなみに、この町は周囲をボスニア・ヘルツェゴビナ領で囲まれ、飛び地になっている。歴史は古く、町の基礎が築かれたのは7世紀初頭とされている。旧市街には、ドゥブロヴニクが繁栄した中世から近世にかけて(12~18世紀)の建造物が多数残されている。12世紀に建設され、15世紀に再建されたクネズ宮殿(旧総督邸)、14~15世紀に建設されたロマネスク様式のフランシスコ会修道院、16世紀のスポンツァ宮殿、18世紀再建の聖ブラホ聖堂などがその代表である。この町は1667年の大地震、1991~1995年の内戦で大きな被害を被った。◇英名はOld City of Dubrovnik

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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