ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドカーズ公」の意味・わかりやすい解説
ドカーズ公
ドカーズこう
Decazes, Élie, Duc de
[没]1860.10.24. アベロン,ドカーズビル
王政復古初期に自由主義政策を遂行したフランスの政治家。ナポレオン1世退位後国王ルイ 18世の信任を得,リシュリュー内閣の警察大臣として立憲王党派の結集に努力,純理派といわれた。 1819年 11月ドカーズ内閣を組織したが,王位継承者ベリー公の暗殺事件 (1820.2.) を契機にユルトラ (極右王党派) に反攻されて瓦解。 30年以後は七月王政を支持した。またアベロンの鉄・石炭開発会社を組織し (26) ,この工業都市にドカーズビルという名が与えられた。
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