ドリゴ(読み)どりご(英語表記)Riccardo Drigo

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドリゴ」の意味・わかりやすい解説

ドリゴ
どりご
Riccardo Drigo
(1846―1930)

イタリアの指揮者、作曲家。生地パドバとベネチアで音楽を学ぶ。1878年ロシアに行き、ペテルブルグのイタリア・オペラ座、宮廷バレエ劇場の指揮者として、この地で40年にわたり活躍。チャイコフスキーのバレエ『眠りの森の美女』(1890)、『くるみ割り人形』(1892)の初演を行い、また『白鳥の湖』の新しい版を手がけて、チャイコフスキーのピアノ曲をオーケストラに編曲してこれに加えた。作曲家としてよりも指揮者の業績が高いが、バレエ作品『道化芝居』(1900)は当時国際的な評価を得た。曲中の「セレナード」はとくに有名。

[船山信子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android