ドロマイト化作用(読み)ドロマイトかさよう(その他表記)dolomitization

改訂新版 世界大百科事典 「ドロマイト化作用」の意味・わかりやすい解説

ドロマイト化作用 (ドロマイトかさよう)
dolomitization

苦灰石化作用ともいう。石灰岩中のCaCO3ドロマイト苦灰石あるいは白雲石)CaMg(CO32によって置換される現象をいう。石灰岩は堆積時に海水と反応したり,続成作用の段階で地下水の作用を受けたりして,容易にドロストーンに変化する。また,熱水溶液の作用をうけてドロストーンになることもあり,その際には鉛,亜鉛,リョウ鉄鉱,リョウ苦土鉱(マグネサイト),重晶石,蛍石,水銀などの鉱床を伴うことがある。ドロマイト化作用は堆積から続成の一連の過程で容易に起きる現象だが,大変に複雑で,まだ明らかでない点が多い。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

岩石学辞典 「ドロマイト化作用」の解説

ドロマイト化作用

白雲化作用

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