ドン・ザッキー(読み)ドンザッキー

20世紀日本人名事典 「ドン・ザッキー」の解説

ドン・ザッキー
ドンザッキー

大正・昭和期の詩人



生年
明治34(1901)年7月11日

没年
平成3(1991)年7月8日

出生地
東京

本名
都崎 友雄

経歴
現代詩の疾風怒濤時代に、銀座街頭をゴム長靴でのし歩き、戦闘的なダダイストとして活躍。築地小劇場での詩の朗読会の開催をはじめ、多彩な詩的活動は、詩壇の内外に衝撃を与えた。「黒嵐時代」を経て、「世界詩人」を主宰。超階級的な人間の普遍的、個人的純粋意識の確立を基調に「ドン創造主義」を提唱、主体的な革命芸術運動を展開。「文芸戦線」にも関係した。詩集白痴の夢」(大正14年5月)は発禁処分となる。父の死を契機に詩と訣別し、市井に隠れ思想的遍歴を重ねる。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「ドン・ザッキー」の解説

ドン ザッキー

1901-1991 大正-昭和時代前期の詩人。
明治34年7月11日生まれ。ダダイスト詩人として知られ,築地小劇場での詩朗読会などで活躍した。大正14年の詩集「白痴の夢」は発禁処分となる。同年「世界詩人」を創刊し,革命芸術運動を展開したが,父の死を契機に詩的活動をたち,のち古書店をひらいた。平成3年7月8日死去。89歳。東京出身。本名は都崎(みやこざき)友雄。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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